HEARTHの起源

Hearth(ハース)という名称は、私たちの場所や活動を表すのに、ふさわしい二つ理由があります。

1.創造と生命の源としての働きを担うためのHearth(ハース)

 まず、ひとつめは、Hearthは、家の中にある火を扱う場所のことで、人々が暖を取ったり、食事を作ったりする場所のことだからです。
 昔々には、家々の大切な場所として、家の中心に位置し、人々が集い、安らいだ時間を過ごした場所でした。
 Hearthという言葉の同意語には、home、family、centerというような言葉が並んでいるのもそういう経緯があるからでしょう。
 Merriam-Websterの辞書には、a vital or creative center(生命あるいは創造の中心)という表現も掲載されていました。
 私たちは、創造という心の栄養を求めて、人々が集まる場所を作りたいと考えていました。そうした場所は、そこに住む人々が元気で、穏やかな生活を送れるよう、生命の源としての働きを担うことができると思うのです。

 では、なぜ火を扱う場所が生命や創造と関係があるのでしょう。
 火という言葉は、情熱、欲望といった言葉を連想させる面があります。
 また、英語ではfireは動詞としてもenthuse(熱中する・させる)、ignite(火がつく・つける)などの意味で用いられます。

 人間ならだれでも、情熱、ごく簡単に言えば、何かしら大好きなものを心の内に秘めています。。 そして、その内なる火は外に持ち出されるのを待ちわびています。自分が好きな事をすることは、私達の心の健康を保つのに非常に大切なことです。
それは、ちょうど火が私達の生活に欠かすことができないということと同じです。
自分が好きな事をしているとき、何か真ん中にいる感じ、「ぽっ」と暖かい感じ、心が満たされる感じがします。そんな感じを知っている人は、周りの人々にも影響を与えます。その影響を受けた人々は、それぞれの内なる情熱を探し始めます。
そして、生き生きとした人が集まって、コミュニティーができていくのです。

2.heart(こころ)、earth(地球)、art(アート)を大切にするHearth(ハース)

 Hearthを選んだもうひとつの理由は、この単語の中にheart(こころ)、earth(地球)、art(アート)という言葉を見つけることができるからです。
こうした言葉で表されるようなものは、つながっている感じ、満ちたりた感じを得るのに必要であると思うとともに、現代社会にはひどく足りないものだとも感じます。
Hearthでは、この三つの言葉をキーワードにして、プログラムを用意しています。